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まつ毛パーマの薬剤(セット剤)の選び方|チオ・シス・チオグリセリンの違いと毛質別おすすめを解説

まつ毛パーマのセット剤解説

ラッシュリフト(まつ毛パーマ)の仕上がりを左右する要素のひとつが、セット剤に含まれる「還元剤」の種類です。
同じ技術・同じロッドを使っても、薬剤を変えるだけでカールの強さ・持ち・地まつ毛へのダメージが大きく変わります。

チオシスって何が違うの?」「お客様の毛質に合った薬剤をどう選べばいい?」そんな疑問を持つアイリストの方に向けて、この記事では3種類の還元剤の違いと、毛質別の選び方を現場目線でわかりやすく解説します。

各成分のpKa値・酸化還元電位・S-1/S-2ケラチンへの作用など、化学的な根拠から詳しく知りたい方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。

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【関連記事】システアミン・チオグリコール酸・チオグリセリンの違いを徹底比較|まつ毛パーマ還元剤のpKa・還元力・浸透性を解説

まつ毛パーマの薬剤(セット剤)に含まれる「還元剤」とは

セット剤の1液に含まれる還元剤は、まつ毛のケラチン(タンパク質)の結合を一度「切り離す」ための成分です。
結合を切った状態でロッドに沿わせ、2液(酸化剤)再固定することでカール形状が作られます。

つまり、還元剤のパワーや浸透力の違いが、そのまま「カールのかかりやすさ」「仕上がりの柔らかさ」「まつ毛へのダメージ」に直結します。
お客様の毛質やまつ毛の状態に合わない薬剤を選ぶと、カールがチリついたり、逆にかからなかったりする原因になります。

主流の3種類|チオグリコール酸・システアミン・チオグリセリンの違い

現在、まつ毛パーマのセット剤に使われる還元剤は主に3種類です。
それぞれの「還元力(パワー)」と「浸透力(分子の小ささ)」を押さえておきましょう。

成分名還元力浸透力特徴・おすすめの毛質
チオグリコール酸高いパワーが強く、硬毛や太い毛をしっかり上げるのに適している。ただし、ダメージリスクもあるため見極めが必要。
システアミン非常に高い成分の粒(分子)がとても小さく、スッと内部まで浸透する。ダメージを抑えつつ柔らかく仕上がるため、現在の主流(一番おすすめ)
チオグリセリン(穏やか)低い非常に優しく作用する。保湿性があるため、ダメージ毛や乾燥毛にしっとりとしたカールを作りたい時に。

pHとの関係も意識しよう

どの還元剤も、ベースが「アルカリ性」だとパワーが強くなり、「酸性」に近づくほど優しく働きます。
薬剤のパッケージを見る時は、還元剤の種類だけでなくpHも意識してみましょう。

pHと毛髪の状態

なぜラッシュリフト(まつ毛パーマ)にはシステアミンが向いているのか

まつ毛のケラチンには「S-1(柔らかい)」と「S-2(硬い)」の2種類があります。

  • 髪の毛:S-2(硬い)が多い → 強い還元剤が必要
  • まつ毛:S-1(柔らかい)が主に多い → 優しい還元剤で十分にかかる

まつ毛は髪の毛に比べて柔らかいS-1ケラチンが多く含まれています。
そのため、強力なチオグリコール酸を使わなくても、S-1ケラチンと相性が良く分子が小さくて浸透しやすいシステアミンやチオグリセリンで、ダメージを抑えながら美しいカールを作ることができます。

これが、現在のラッシュリフト剤でシステアミンが主流になっている理由の1つです。

毛質別・セット剤の選び方

お客様のまつ毛の状態に合わせた薬剤選びの目安を紹介します。
カウンセリング時の確認ポイントもあわせて参考にしてみてください。

軟毛〜普通毛のお客様

  • 適した還元剤: システアミンチオグリセリン
  • 仕上がり  : 柔らかく、弾力のあるカール

まつ毛の基本的な構造に最も合った組み合わせです。
まずはシステアミン主成分のセット剤から試すのが王道です。
パーマがかかりやすい分、放置時間に注意しましょう。

カウンセリングでの確認ポイント地まつ毛が細い・柔らかい・切れ毛

硬毛・太い毛・直毛のお客様

  • 適した還元剤: チオグリコール酸(チオグリコール酸アンモニウム)
  • 仕上がり: しっかりしたカール、持続性が高い

システアミンでは結合を切りきれないほど頑固なまつ毛には、チオグリコール酸の強い還元力が必要です。
ただし還元力が強い分ダメージリスクも上がるため、軟化の放置時間は毛質に合わせて短めに設定し、こまめに確認しながら施術しましょう。

カウンセリングでの確認ポイント地まつ毛が太い硬いハリコシが強くまっすぐ下がっている、過去のパーマがかかりにくかった経験があるか

ダメージ毛・極軟毛・乾燥毛のお客様

  • 適した還元剤: チオグリセリン
  • 仕上がり: しっとりとした柔らかい仕上がり

施術歴が長くダメージが蓄積している毛や、もともと乾燥しやすいまつ毛には、チオグリセリンの低刺激・高保湿な特性が向いています。
毛先だけ傷んでいる場合は、根元と毛先で薬剤を塗り分ける方法も有効です。

カウンセリングでの確認ポイント地まつ毛がパサついている切れ毛がある根本から細くハリコシのない毛・過去の施術後地まつ毛が明らかに傷む・細くなる等あったか

毛質が混在しているお客様

実際のお客様は「硬毛かつダメージあり」「普通毛だが乾燥している」など、複合的なケースも少なくありません。
現在はシステアミンとチオグリコール酸を両方配合したハイブリッド型のセット剤も増えており、こうした幅広い毛質に対応しやすくなっています。
まずはベースの還元剤の種類とpHを確認した上で、お客様の毛質に合うものを選びましょう。

迷ったらコレ!初心者にも扱いやすいおすすめセット剤

還元剤の違いはわかったけれど、結局どれを買えばいいの?」と迷った方には、高純度のシステアミンを配合したこちらのセット剤がおすすめです。

【Cite(シーテ)】プロシステム システアミン配合ラッシュリフトセット剤

分子量の小さいシステアミンがスムーズに浸透し、軟化ムラを最小限に抑えます。
扱いやすく、初心者アイリストさんでも美しい弾力カールを作りやすいプロ仕様のセット剤です。

施術後のまつ毛まで考えた、サロン仕様のラッシュリフト
【Cite】プロシステム

システアミン塩酸塩(HCL)・アルカリ剤不使用。
化粧品登録済み、法的基準を満たした信頼の品質でW還元処方でしっかりカール。

¥5,478 (税込) 会員価格あり

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【Cite】アクセルプロシステム 爆速時短プロ向けセット剤

NYの現場の声から生まれた、剛毛や硬毛にもおすすめの時短セット剤が誕生。
軟化スピードを大幅に高めながらも、かかりムラや仕上がりのブレを抑え、安定したリフトを実現し、施術時間の短縮により回転率の向上にも貢献し、忙しいサロンワークの生産性を高めます。

プロ向け時短セット剤
【Cite】アクセルプロシステム

最短2~3分軟化を実現。
2剤は色を付けたことによりセット剤の取り違え防止に。

¥5,478 (税込) 会員価格あり

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セット剤・還元剤のよくある質問

Q. チオとシスはどっちが優しいですか?

システアミン(シス)の方がまつ毛への負担が少なく、現在のラッシュリフト剤の主流です。
チオグリコール酸(チオ)は還元力が強い分、硬毛にはよく効きますが、ダメージリスクも上がります。
まつ毛が普通〜軟毛のお客様にはシステアミン配合のものから試すのが基本です。

Q. 軟毛のお客様にチオグリコール酸を使うとどうなりますか?

軟毛に強すぎる還元剤を使うと、地まつ毛が必要以上に軟化して毛先がチリついたり、地まつ毛が傷んでパサつく原因や切れ毛にも繋がります。
軟毛のお客様にはシステアミンやチオグリセリン配合のセット剤を選びましょう。

Q. セット剤を選ぶとき、成分以外に何を見ればいいですか?

成分(還元剤の種類)に加えて、pH値も重要です。
同じシステアミン配合でもpHが高いほど還元力が上がります。また、化粧品登録されているかどうかの確認は必須です。
医薬部外品は地まつ毛への使用が認可されていないため、サロンでは使用できません。

▍ まとめ

ラッシュリフト(まつ毛パーマ)のセット剤に含まれる還元剤は、チオグリコール酸・システアミン・チオグリセリンの3種類が主流です。それぞれの特徴を整理すると以下のとおりです。

毛質適した還元剤仕上がりの特徴
軟毛〜普通毛システアミン、チオグリセリンぷりっとした弾力のあるカール
硬毛・太い毛・直毛チオグリコール酸しっかりしたカール、持続性高め
ダメージ毛・乾燥毛チオグリセリンしっとりとした柔らかい仕上がり


お客様のまつ毛の状態をカウンセリングでしっかり確認し、適切な薬剤を選ぶことが、仕上がりの満足度とリピート率の向上につながります。

各成分の化学的な根拠(pKa値・酸化還元電位・S-1/S-2ケラチンへの作用)を詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】システアミン・チオグリコール酸・チオグリセリンの違いを徹底比較|まつ毛パーマ還元剤のpKa・還元力・浸透性を解説

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