
INDEX
リフエクとは
ラッシュリフトは、まつ毛自体を根元からリフトアップする技術であり、まつ毛エクステンションは、まつ毛に長さや濃さをプラスする施術です。
「リフトエクステ」は、この2つを組み合わせた、今注目のハイブリッド施術です。
一般的に「リフトエクステ」として知られている技術は、まつ毛エクステを装着した後にラッシュリフトを行う工程になります。
この施術の最大の魅力は、地まつ毛も一緒にリフトアップすることで、エクステのみの仕上がりよりも目元がぱっちり見える点です。
下向きまつ毛でカールが乱れやすい方や、まつ毛の本数が少なくもっとボリュームが欲しい方など、さまざまなお悩みに対応できるのも、需要が高まっている理由の一つです。
リフエクの持続期間
持続期間は、およそ4週間前後が目安となります。
ただし、ラッシュリフトやまつ毛エクステと同様に、お客様のライフスタイルやケア方法によって個人差があるため、持続力には多少のばらつきがあります。
しっかりとしたアフターケアを行っている場合や、適切な商材を使用している場合には、「長持ちした」と感じるケースも多く、実際にそのような検証結果も得られています。
また、リフエクは地まつ毛を根元からリフトアップするため、エクステの装着本数が少なくてもボリューム感が出やすいという特長があります。
そのため、見た目の印象が長続きし、体感として「長持ちする」と感じられるお客様が多いのも、この技術の魅力です。
リフエクに向かないお客様の特徴
以下のような場合は、施術を見送るか、あらかじめ医師の確認を取っていただいたうえでの対応をお願いしております。
- 極度にダメージがあるまつ毛
- 目まわりに炎症がある場合
- アレルギー体質で、過去にグルーやセッティング剤などでかぶれた経験がある場合
お客様の安全と健康を最優先に考えたうえで、慎重に判断いたします。
リフエク施術の流れと技術のポイント

- プレ処理・装着角度の見極め
プレ処理
まず、エクステ装着前にアイシャンプーで地まつ毛を丁寧に洗浄し、まつ毛とまつ毛の間に残る汚れや皮脂をしっかりと取り除きます。
その後、前処理として「エクストラボンドプライマー(強化剤)」を使用し、汚れを除去するとともに、地まつ毛との密着性を高めていきます。
装着角度の見極め
エクステを装着する前には、まぶたの形状や地まつ毛の生え方を丁寧に観察し、仕上がりのイメージを明確にしておくことが重要です。
- 使用するエクステの選び方(長さ・太さ・カール)
最終的にラッシュリフトで仕上げるため、通常のエクステデザインよりも長さやボリュームが強調されやすくなります。そのため、それを踏まえたうえでエクステの選定を行うことが重要です。具体的には、通常よりも2〜3㎜短い長さを選び、使用するロッドの形状に合ったカールを選定することで、美しい仕上がりにつながります。
- 施術時に気をつけたい目元の筋肉や骨格の見極め
目元の骨格や筋肉の動きは、カウンセリング時にしっかりと観察する必要があります。お客様の目の動き、まぶたの厚み、地まつ毛の長さや生え方・角度などを丁寧に確認しましょう。
特に施術は仰向けで行うため、重力の影響で目元の形状が変化します。そのため、必ず起きた状態で目元を確認することが、理想の仕上がりへとつながります。
エクスリフトとは?リフエク技術の進化版

- エクスリフトの特徴
「エクスリフト」とは、フーラエステティックアカデミーが独自に開発した、ラッシュリフトとまつ毛エクステの融合技術を学べるセミナーです。
「リフトエクステ」の需要が急速に高まったことを受け、私たちは多くのモデルを募集し、繰り返し検証を重ねました。
その結果、「リフトエクステは後パーマが画期的な技術である一方で、目元の形状によっては先に、パーマを行う方が適しているケースもある」という結論に至りました。
そこで、パーマを先に施すか、後に施すかの見極め方法、施術の工程、推奨する商材などを、実際の検証結果に基づいて体系化し誕生したのが「エクスリフト」です。
- リフエクとの違い

一番の違いは、施術工程にあります。
「リフエク」は、まつ毛エクステを装着した後にラッシュリフトを施す技術で、施術時間を大幅に短縮できるのが特長です。
一方で「エクスリフト」では、パーマを前にするか後にするかを見極める方法から学べるため、目元の状態に合わせた最適なアプローチが可能になります。
その結果、一度のセミナーで、両方の技術を習得できるカリキュラムとなっております。
- エクスリフトの講習や導入メリット
エクスリフト講習の最大の魅力は、さまざまな目元のお客様に対応できる「見極め力」と、それに基づいた最適なメニューを提案できる「カウンセリング力」が身につくことです。
どのようなお客様がご来店されても、講習で習得した技術と検証に基づいたデータをもとに、一人ひとりに最適なデザインを提案することができるため、お客様満足度の向上はもちろん、リピートや顧客獲得にもつながるアプローチが可能になります。
導入後は、お客様の目元のお悩みやなりたいイメージに合わせて、柔軟にメニューを提供できるため、新メニューとして単価アップも見込めるのが特徴です。

新技法『エクスリフト』の対面講習、オンラインセミナーの詳細はこちらから
リフエク施術時の注意点とコツ
施術時に気をつけたいポイント
- 適切なリフトアップ角度の見極め
まぶたの形状や地まつ毛の生え方に応じて、適切なロッドを選定することが大切です。
また、お客様との仕上がりイメージのすり合わせを行い、骨格や目元に似合うデザインを提案することで、満足度の高い仕上がりにつながります。
★ロッド選定おすすめコラム
ラッシュリフトロッドの種類と選び方・おすすめ商品のご紹介
- 使用するラッシュの種類と特性を理解する
同じデザインでも、お客様の目元によって仕上がりの印象は大きく変わります。
一人ひとりの骨格やまつ毛の状態に合わせて、最適なデザインを提案することが大切です。
トレンド感のある仕上がりを目指すなら、束感を意識したり、レイヤーを加えることでデザインの幅が広がり、より“今っぽい”印象に仕上がります。
★エクステの選定おすすめコラム
マツエクのカールの種類を徹底比較!まぶたタイプ×おすすめのカールも紹介
- 目の形や筋肉の動きを考慮したデザイン設計
理想の仕上がりに近づけるためには、エクステの長さの選定が非常に重要ですが、エクステの長さだけでなく、ロッドの角度とのバランスを考慮しながらデザインを組み立てましょう。
また、左右の目元の違いにも注目し、それぞれに合わせた微調整ができると、ワンランク上の仕上がりを実現できます。
リフエク施術をスムーズに進めるコツ

- 事前カウンセリングの充実
カウンセリングは、どの施術においても非常に重要な工程ですが、特に「リフエク」に関しては、お客様自身が施術内容を十分に理解していないことが多くあります。
これまでにご紹介したポイントを参考にしながら、メリットだけでなくデメリットについても正直にお伝えすることが、お客様が施術を判断するための大切な情報になります。
また、カウンセリング時には、お客様の目元の形状に近い仕上がりの実例やデータを一緒に見ていただくと、イメージの共有がしやすくなり、「仕上がりが想像と違った」といったギャップも防げます。
特にリフエクが初めてのお客様には、しっかりと時間をかけた丁寧なカウンセリングを行うことをおすすめします。
- モデル練習と反復トレーニングの重要性
導入をお考えのサロン様は、まず講習を受講し、技術だけでなく理論も含めてしっかりと学び、理解を深めることが大切です。
サロンに持ち帰った後は、モデルでの施術を繰り返し行いながら、エクステのデザインやロッド、グルーなどの商材を左右で変えて比較・検証してみるのもおすすめです。
何度もトレーニングを重ねることで、施術工程の流れや仕上がりのコツが掴めていきます。自信をもってお客様にご提案できるようになるためにも、継続した練習が成功の鍵となります。
- お客様ごとの仕上がりデータの記録と活用
お客様の仕上がりは、写真や動画で記録として残しておくのがおすすめです。
次回のご提案に活用できるのはもちろん、SNSへの投稿や紹介ツールとしても利用できるため、毎回の施術ごとに撮影しておくと便利です。
デザインの蓄積が増えることで、ご自身の実績としても活かせます。
リフエクのもちをよくする施術後のケア

基本的なケア方法は、エクステやラッシュリフトと同様です。
ただし、地まつ毛自体が栄養不足の状態であることが多いため、美容液によるケアがとても重要になります。まつ毛専用の美容液で栄養をしっかり補い、健康的な毛周期を整えることが、今後の施術の仕上がりや持続力にも影響します。
さらに、コーティング剤を併用することで、摩擦や水分によるダメージを軽減し、装着後の持続力アップも期待できます。
★美容液選びにおすすめのコラム
【サロン向け/施術用】マツエクコーティング剤の選び方
リフエクにおすすめの商材リスト
カールに合わせて装着しやすく、自然となじむように設計したまつ毛エクステです。従来のフラットラッシュとは違い根元も細くなっているため、上付けや下付け
だけではなく横づけにも対応し、カールの微妙な違いにも対応することが可能です。
主成分として「システアミン」が採用されており、従来の還元剤と比べてまつ毛へのダメージが少ないのが特徴です。さらに、保湿成分も配合されているため、まつ毛の乾燥や切れ毛を防ぎながら、やさしくカールを定着させることが可能です。地まつ毛の状態が見えづらいケースでも、安心して施術に使用いただけます。
★セット剤の成分解説のおすすめコラム
まつ毛パーマセット剤のシステアミン・チオグリコール酸アンモニウム・チオグリセリンの違い
わずか2秒という高速硬化を実現。
LED照射によって完全に硬化するため、リフエク施術時のラッシュリフト工程においても、エクステが白くなる「白化現象」が起こりにくいのが大きな特長です。
これにより、施術後の見た目の美しさが長持ちし、仕上がりクオリティの安定にもつながります。
ピンポイントで照射!
施術スピードを加速するハンディ型のLEDライトです。
狙った箇所にピンポイントで光を当てることで、無駄なく効率的に作業が進みます。手早く確実に硬化が可能。施術時間の短縮とクオリティアップを同時に叶えます。

★LEDについて解説おすすめコラム
LEDマツエクとは?短時間でマツエク施術が完了しアレンジも自在!
まとめ:リフエクを理解して信頼されるアイリストへ
いかがでしたでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、リフエクについてできるだけわかりやすく解説させていただきました。
美容業界はトレンドの移り変わりが非常に早く、新しい技術が次々と登場しています。SNSの普及により、一般のお客様の間でも情報の広がりが早くなっていると感じます。
こうしたトレンドを敏感にキャッチし、正しく理解することも大切ですが、やはり何より大切なのは「基礎技術をしっかり磨くこと」です。
土台がしっかりしているからこそ、新しい技術もうまく取り入れることができ、信頼される技術者へと成長していけるのだと思います。
ぜひ、リフエクの知識と技術を上手に活かして、ワンランク上のアイリストを目指していきましょう。
で買いものをする